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08 丸め関数


丸め関数の「丸め」とは、数値を一定の規則に従って、近似値で表現することで、四捨五入や切り捨て、切り上げなどがあります。
四捨五入はROUND関数、切り捨てはROUNDDOWN関数、TRUNC関数、INT関数、切上げがROUNDUP関数です。ROUND、ROUNDDOWN、ROUNDUP関数の引数は同じで、下の書式はROUND関数で表現しています。

引数の「数値」は丸めたい数値を指定します。「桁数」小数点第1位を「0」とする桁を指定します。小数点の桁数は正の整数で、整数の桁数は負の整数です。
詳細は動画で説明しています。桁数で指定したところが丸めの対象の数値です。例えば「=ROUND(123.456,0)」であれば、桁数「0」は小数点第1位になるので、「4」が四捨五入の対象になり、結果は「123」が返ります。
ROUNDDWON、ROUNDUP関数も処理は同じになります。

小数点以下はすべて切り捨てたい場合は、「=ROUONDDOWN(123.456,0)」となりますが、INT関数を使うと「=INT(123.456)」と簡潔に入力できます。また、TRUNC関数は以下の書式になります。

TRUNC関数とROUNDDOWN関数は、ほぼ同じ処理を行いますが、違いはROUNDDOWN関数は引数の「桁数」は必須ですが、TRUNC関数は省略できます。省略した場合は、桁数は「0」です。

INT関数とTRUNC関数は、引数が数値だけ指定できますので、「=INT(123.456)」と「=TRUNC(123.456)」の結果はどちらも「123」になります。
しかし、「=INT(-123.456)」、「=TRUNC(-123.456)」のように数値が負の数値の場合はINT関数は「-124」、TRUNC関数は「-123」となり結果が異なります。
数値が負の場合はINT関数は「より小さい数値」、TRUNC関数は「より0に近い数値」を返します。この違いを見極めて、使い分ける必要があります。