K-fix Learning & Playing

30 データの入力規則


データの入力規則は、セルに入力できるデータの種類や値を制限する機能です。
データの誤入力の防止、データの一貫性を保持、データ入力の手間を省くことなどができます。

設定は、規則を設定したいセルを予め選択しておき、[データ]タブ-[データツール]グループ-[データの入力規則]ボタンから実行します。
「データの入力規則」画面には、「設定」「入力時メッセージ」「エラーメッセージ」「日本語入力」のタブが用意されています。
規則(条件)は「設定」タブで作成します。データ値の種類には、「整数」「小数点」「リスト」「日付」「時刻」「文字列(長さ指定)」「ユーザー設定」の項目があります。「ユーザー設定」は、数式で条件を設定し、数式の結果は論理値(TRUE、FALSE)で評価されます。TRUE(条件を満たしている)の評価の時に入力を許可し、FALSE(条件に違反)であれば入力不可になります。
但し、「エラーメッセージ」タブの「スタイル」を「注意」または「情報」に設定すると、メッセージは表示されますが、数式の結果がFALSEの値でも入力できます。単に、「その値でも良いのですか?」というイメージのメッセージになりますので、入力許可の範囲や定義を考慮して設定する必要があります。

「入力時メッセージ」は、入力してもらうユーザに入力値の種類や形式などを促すために設定します。例えば、日付を入力する場合、西暦から入力するのか、それとも月と日にちだけで良いのかを伝えることができます。入力に迷うような時に設定すると有効です。

「エラーメッセージ」では、規則に違反した値が入力された時に表示するメッセージを作ります。スタイルが「停止」にすると、違反する値は絶対入力できないようになり、最も厳格なスタイルです。
「注意」は「はい」をクリックすれば、違反したデータを入力できます。「いいえ」をクリックすると、データの編集ができます。停止より柔軟なスタイルで、誤入力を防ぎつつ、データの入力もスムーズに行いたい場合に設定します。
「情報」は「OK」を押すと違反したデータを入力でき、エラーメッセージはすぐに消えます。最も柔軟なスタイルで、入力規則を参考情報としてのみ提供したい場合に設定します。

「日本語入力」では、セルを選択すると自動的に日本語入力のオン/オフを切り替えることができます。日本語入力のオン/オフの他に、ふりがな、全角カタカナ、半角カタカナ、全角英数字、半角英数字なども選択できます。また、「無効」という設定も可能で、これは日本語入力システムはオフになり、英数字や記号など、日本語以外の文字のみ入力可能となります。