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アニメーションの設定
パワーポイントでは、スライド内のオブジェクトに動きを付けることができます。文字を徐々に表示したり、図形を回転させたり、スライドの切り替えに変化を付けたりすることで、聞き手の目を惹きつけることができます。言葉だけの説明より、動きで見せることで、より分かりやすくなる効果も生まれます。ただ、あまり動きだけにこだわって、たくさんのアニメーションを作ってしまうと、目障りになったり、文字がぐるぐると回転することで聞き手の気分が悪くなることも考えられます。最小限に留めておくことも必要です。
図形に動きを付ける(スライド6枚目)
5枚目のスライドに、写真を2枚取り込みます。
① 作業ウィンドウは「アニメーションの設定」に切り替えます。
② 左端の2つのブロック矢印を選択します。
③ 作業ウィンドウの[効果の追加]ボタンをクリックして、[開始]-[その他の効果]をクリックします。
④ [開始効果の追加]ダイアログボックスが表示されます。[ベーシック]から[ワイプ]を選択して、[OK]ボタンをクリックします。
※選択すると効果を見れますので、[OK]ボタンを押すまでにいろいろと試してみると良いでしょう。
⑤ 作業ウィンドウの[方向]は「左から」、[速さ]は「速く」に変更して、動きを編集します。
⑥ 次に中央2つのブロック矢印にも先ほどと同じ動きと効果を設定します。ただし、左のブロック矢印からアニメーションを設定してから、右側のブロック矢印にアニメーションを設定します。(別々にアニメーションを設定)
アニメーションの順番が番号として表示されていることを確認します。
⑦ 右端の爆発の図形にも開始効果として「ボックス」を設定して、[方向]は「アウト」、[速さ]は「さらに速く」を設定します。
⑧ さらに、爆発図形には[強調]効果を設定します。爆発の図形を選択して、[効果の追加]-[強調]-[その他の効果]をクリックします。
⑨ [強調効果の追加]ダイアログボックスが表示されます。[はなやか]の「ブリンク」を選択して、[OK]ボタンをクリックします。
⑩ 点滅の効果は、爆発図形が表示された直後に指定します。5番目のアニメーション設定の▼ボタンをクリックして、[直前の動作の後]を選択します。
これで、アニメーションの設定が終わりです。再生して動きを確認してください。
アニメーション設定の作業ウィンドウの下に[再生]ボタンがあります。それをクリックするとスライド上で動きが確認できます。
文字の表示効果(スライド8枚目)
箇条書きのスライドは、文章を1つ1つ表示させることで文章そのものに注目させることができます。スライド8枚目の箇条書きの文章は、マウスをクリックするごとに、1つずつ表示されるように設定します。
① 8枚目のスライドの箇条書きプレースホルダーを選択します。
② [効果の追加]ボタンをクリックして、[開始]-[アピール]を選択します。
※[アピール]がなければ、[その他の効果]を選択して、ダイアログボックス内から探してください。
③ 1つ1つの箇条書きの文章ごとにアニメーションが設定され、クリックすることで次の箇条書きが表示されるようになります。ただし、4つ目の箇条書きには下位の4項目も同時に表示されるようになっています。もし、変更するのであれば、そのアニメーションを選択して、▼ボタンから変更をします。
画面の切り替え効果
スライドの切り替え時に変化のある効果を付けると、スライドショーの流れを掴む効果が発揮されます。シンプルに、スライドの切り替え時に効果がなくても良いのですが、スライドに注目させる意図的な効果として画面の切り替え時に動きを付けることも1つの工夫となります。
① スライド1枚目を選択します。
② 作業ウィンドウは[画面切り替え]に切り替えます。
③ [選択したスライドに適用]から「スライドイン(下へ)」をクリックします。
④ 作業ウィンドウの下の[すべてのスライドに適用]ボタンをクリックします。
すべてのスライドに星マークが表示され、画面の切り替え効果が設定されたことが確認できます。
プレゼンテーションの仕上げ
1つ1つのスライドを作り上げ、アニメーション効果などを設定し終わったら、最後に全体のデザインバランスを調整します。
例えば、スライドのタイトルの文字をすべて同じ書式にしたい場合、1つ1つのスライドで変更すると手間がかかります。パワーポイントには、スライドマスターという特殊なスライドがあり、ここですべてのデザインを一括して変更できます。
全体のデザインを一括で変更
スライドのタイトルの書式を変更します。
① メニュー[表示]-[マスタ]-[スライド マスタ]をクリックします。
② スライドマスター画面に切り替わります。左のサムネイルの1スライドを選択します。
③ タイトルのプレースホルダーを選択して、「MSPゴシック」「36pt」文字の色を任意の色に変更します。
④ [スライドマスタ表示]ツールバーの[マスタ表示を閉じる]ボタンをクリックして、スライドマスタ画面を閉じます。
すべてのスライドのタイトルの書式が変更されます。
スライド番号の挿入
各スライドに番号を付けておくことで、進行状態が分かります。聞き手ばかりでなく、発表者にとっても、何枚目のスライドであることが判断できるので、話の流れを再確認することができます。スライド番号は、フッターに挿入します。
① メニュー[表示]-[ヘッダーとフッター]をクリックします。
② [ヘッダーとフッター]ダイアログボックスが表示されます。
③ [スライド番号]と[タイトルスライドには表示しない]の2つのみチェックを入れて、後はチェックを外します。
④ [すべてに適用]ボタンをクリックして、設定を完了します。
各スライドにスライド番号が表示されます。スライド1枚目のタイトルスライドには番号はつきません。
■スライド番号の配置変更
スライド番号の表示位置を変えたい時やスライドデザインとの書式バランスが合わない時もあります。スライド番号は、フッター領域で表示されているので、編集はスライドマスタで行います。
① メニュー[表示]-[マスタ]-[スライドマスタ]をクリックします。
② 右下のフッター領域を選択して、フォントの色を「白」、太字を設定します。
③ 下方向にドラッグして、濃い色のデザイン枠へ移動させます。図を参考にしてください。
④ スライドマスタを閉じます。スライド番号の書式と配置が変更されていることを確認します。
ヘッダーやフッターには、日付や会社情報などを各スライドに表示させることもできます。
必要に応じて設定を行い、スライドの中にたくさんの補助情報を付加させることができます。
【プレゼンテーション用スライドを作ろう】