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VBA_Access

はじめに

これから紹介する内容は、Microsoft社のデータベースソフト「Access」のVBAについて解説しているものです。昨今、Accessで一つのシステムを作成した後、誰にでも利用できるように、マクロやVBAを駆使して自動化を目指す方が増えてきています。マクロは、Accessである程度の知識を持ち、一つのデータベースを完成させている方であれば、容易に自動化できるような機能となっていますが、さらに柔軟でユーザの期待した自動化を目指すにはVBAの知識が必要となります。


VBA(Visual Basic for Application)は、Office製品に共通しているプログラミング言語です。VBAでできることは以下のようなものがあります。

  • ユーザ定義関数と呼ばれる独自の関数が作成できる。
  • エラーが発生した場合に、アプリケーションを中断せずに対応できる。
  • WindowsのAPIをコントロールできる。
  • 個々のレコードに対して処理を行える。(クエリはレコードセット全体を一度に処理)
  • プログラムを実行時、レポートへの図形描画ができる。
  • オブジェクトの作成や制御を行える。
  • 他のOffice製品でプログラムを作る場合など、VBAを知っていれば役立つ。

VBAはプログラミングですので、ある程度の知識を習得する必要があり、Access初心者にとっては敷居が高いと言われています。しかし、通常のプログラミングはほぼ同じような記述(パターン)となります。それらのパターンを覚えてしまえば、後はそれを自分なりに書き換えるだけで動作します。

すべての動作をVBAで作ることはありません。VBAはあくまでもAccessで作成したデータベースを効率よく、ケアレスミスを防止するためなどの補助手段です。

作成したデータベースの使用操作(業務)を分析して、どのような操作や動作の場合に、ユーザ側が使いやすく、間違いにくいように施しをするのがVBAの役割だと考えましょう。


※Accessには、2000、2002、2003、2007、2010バージョンがあります。ここでは、2007バージョンの画面で説明しています。