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データ型を取得したり、データ型を指定した型に変換する関数があります。
TypeName関数
引数で指定した変数のデータ型を文字列で返します。
TypeName関数
【書式】 TypeName(任意の変数)
Data1とData2の変数に格納されているデータ型を取得するには、以下のような記述をします。
(例)
Sub typename_kansuu() Dim Data1, Data2 Data1 = "文字列" Data2 = 123 MsgBox TypeName(Data1) & "型と" & TypeName(Data2) & "型" End Sub
それぞれの変数に格納されているデータは、文字列型と整数型であることを表示するメッセージとなります。

CInt関数
整数型以外の数値を整数型に変換する関数です。
CInt関数
【書式】 CInt(数値として認識できる記述)
数値として認識できる文字列や数値を、整数型に変換して返しますが、小数が指定された場合は丸められます。
データ型が文字列型「12345」を整数型に変換するには以下のような記述します。
(例)
Sub cint_kansuu() MsgBox CInt("12345") End Sub

データ型の範囲以外のものはエラーが表示されます。
(例)
Sub cint_kansuu() MsgBox CInt("123456") End Sub

※ 整数型は-32,768~32,767までが有効範囲である。
データ型を変換するその他の関数
関数名 | 説明 |
---|---|
CBool | ブール型に変換して返す |
CCur | 通貨型に変換して返す |
CLng | 長整数型に変換して返す |
CVal | バリアント型に変換して返す |
CStr | 文字列型に変換して返す |
Val | 文字列中の数値部分を数値に変換して返す |
CByte | バイト型に変換して返す |
CDate | 日付型に変換して返す |
CVErr | 数値をエラー番号に変換して返す |
Str | 数値を文字列に変換して返す |