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VBA_Access

数値を扱う関数

小数点以下を丸めたり、絶対値を求めたりなどの数値に関する関数を紹介します。

Round関数

指定した小数点位置で丸めた数値を返す関数です。小数点の桁数を省略すると整数で丸められます。

Round関数

【書式】 Round(丸める数値 [,小数点の桁数])

値を小数点以下1桁で丸める(四捨五入)するには、以下のように記述します。

(例)
  Sub round_kansuu()
  	Dim Suuzi As Integer
  	Suuzi = 123.456
  	MsgBox "値123.456を小数点1ケタで丸めると" & Round(Suuzi, 1) & "となる"
  End Sub
    

変数の値を丸めた数値がメッセージとして表示されます。

Sgn関数

引数で指定した数値の符号を戻り値で返します。正の数の場合、戻り値は「1」で、負の数であれば「-1」となります。また、0であった場合は「0」が戻り値となります。

Sgn関数

【書式】 Sgn(数式)

変数に格納されている数値の符号を求めるには、以下のような記述をします。

(例)
  Sub sgn_kansuu()
  	Dim Suuzi As Integer
  	Suuzi = -2000
  	Suuzi = Sgn(Suuzi)
  	If Suuzi = 1 Then
  		MsgBox "数値は正数です"
  	ElseIf Suuzi = -1 Then
  		MsgBox "数値は負数です"
  	Else
  		MsgBox "数値は0です"
  	End If
  End Sub
    

変数に格納された数値の符号を判断して、条件に該当するメッセージが表示されます。

Rnd関数

乱数を返します。Rnd関数で生成された乱数の値は0以上1未満の実数となります。新しい乱数系列を使用するには、引数を省略してRandomizeステートメントを実行します。

Rnd関数

【書式】 Rnd(数値)

1から5までの数を無作為に3個発生させるには、以下のような記述をします。

(例)
  Sub rnd_kansuu()
  	Dim i As Integer
  	Randomize
  	For i = 1 To 3
  		MsgBox Int(Rnd() * 5) + 1
  	Next i
  End Sub
    

1から5の数字の中から無作為に生成された数字が3回表示されます。

数値を扱うその他の関数

関数名 説明
Abs 数値の絶対値を返す
Int 数値を整数にして返す。小数点は丸められる
Sqr 平方根を返す
Log 自然対数を返す
Exp 指数関数を返す