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VBA_Access

配列を扱う関数

配列とは、変数の中に複数の情報を格納する場合に使用します。配列を作成する関数にはArray関数が用いられ、指定したカンマ区切りの文字列を配列にして返すことができます。

配列はVariant型を指定します。

Array関数

【書式】 Array(配列にするカンマ区切りの文字列)

Fruitという変数に、4つの果物の名前を格納して、みかんを取り出すには以下のような記述をします。

(例)
  Sub array_kansuu()
  	Dim Fruit As Variant
  	Fruit = Array("みかん", "ぶどう", "すいか", "なし")
  	MsgBox Fruit(0)
  End Sub
    

配列の順番は、最初は0から始まります。よって、0番目がみかんなので、「みかん」というメッセージが表示されます。ちなみに、「なし」は3番目となります。

UBound,LBound関数

配列の添字の最大値、最小値を返す関数です。UBound関数は最大値、LBound関数は最小値を返します。添字とは、配列として格納されている順番となり、0番から始まります。

UBound,LBound関数

【書式】 UBound(配列化された変数)
     LBound(配列化された変数)

配列化された変数Fruitの最後に格納されているデータを取り出すには、以下のような記述をします。

(例)
  Sub ubound_kansuu()
  	Dim Fruit As Varian
  	Fruit = Array("みかん", "ぶどう", "すいか", "なし")
  	MsgBox Fruit(UBound(Fruit))
  End Sub
    

変数Fruitに格納されている最後の果物名である「なし」が表示されます。

配列を扱うその他の関数

関数名 説明
Filter 1次元配列の中から抽出した要素で、新しい配列を作って返す
Join 1次元配列の要素をつなげて、1つの文字列にして返す
Split 文字列を1次元配列に変換する