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IT系ラーニング_基礎理論

伝送理論

通信方式

端末間においてデータを送受信する場合の方式です。

  • 同時に送受信ができる全二重通信方式
  • 送受信が同時にはできない半二重通信方式
  • 常に決められた方向でしか伝送できない単方向通信方式

半二重と全二重は、共に双方向の送受信ができるようにした通信方式のこと。

  • ◆ 糸電話のように、一方が話しをしている(送信)間は、他方は聞く(受信)側にならないと会話ができない通信方式を、半二重通信といいます。
  • ◆ 電話のように、双方が同時に話しをしながら聞くことができる通信方式を、全二重通信といいます。
伝送理論

多重化方式

一つの伝送路を介して多数の信号を伝送することを多重化(または搬送)(multiplication)通信といいます。

周波数分割多重(FDM)
アナログ伝送路で用いられる多重化方式で、1つの物理伝送路(チャネル)上で、周波数帯の異なる複数の搬送波を用いることで、複数のデータストリームや映像を同時に伝送できるようにすること。
時分割多重(TDM)
デジタル伝送路で用いられる多重化方式で、1つの高速な物理チャネルを複数の低速なチャネルに配分することで、複数のデータストリームや映像を同時に伝送できるようにすること。名前の通り伝送路の利用を一定の時間ごとに区切り、処理を行う。
波長分割多重(WDM)
光ファイバにて用いられる多重化方式で、ある意味では、FDMと同じ思想を持ち、通信ごとに異なる波長を割り当て複数の通信を同時に実現している。

信号同期方式

同期とは、送信側と受信側でデータの送信が始まるタイミングを一致させることをいいます。

ビット同期方式(伝送1ビットごとに同期を取る)

  • ― 同期方式
  • ― 非同期方式
  • ― 調歩同期方式

ブロック同期方式(あるひとかたまりのデータを送るごとに同期を取る)

  • ― キャラクタ同期方式
  • ― フラグ同期方式

同期方式とは

データ伝送路とは別の伝送路で同期用タイミング信号を送るものと、データからタイミングを分離し抽出するものがあります。
送信側では、一定のタイミングに同期させて連続的にビット系列を送出します。受信側では、そのタイミングに同期してビット系列を受け取ります。

非同期方式とは

送信側と受信側で別々にタイミング信号を発生させますが、一定ビットごとに基準信号を挿入し、受信側ではこの信号の始まりでタイミングを合わせるという方法です。

キャラクタ同期とは

キャラクタ同期方式は、図のように特定のコードを2つ以上データの先頭に付加して送ります。コードは同期のための特殊コードです。受信側では、コードを検出し同期をとり、文字列を受信していきます。

キャラクタ同期

フラグ同期とは

キャラクタ同期方式と類似して、キャラクタ同期方式においては、転送データは文字コード単位と仮定していますが、フラグ同期方式では図のように任意な内容のビット列のデータを仮定しています。

フラグ同期

【伝送理論】