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IT系ラーニング_基礎理論

同期方式

調歩同期方式

データ1文字は8 ビットで構成され、1文字ごとに最初にスタートビット、最後にストップビットを付加して同期をとる方式です。

伝送するデータがないときは、常にストップビットを送り続けているので、スタートビットが表れた時点で、それ以降の8ビットをデータとみなし、その後にストップビットがくることを確認します。

調歩同期方式は、文字単位の同期なので、通信エラーが発生しても影響範囲が小さいという利点がありますが、文字ごとにスタートビットとストップビットを付加するので高速な通信には適さないという欠点があります。

調歩同期方式

キャラクタ同期方式

データをメッセージというひとまとまりの単位にし、メッセージの先頭にSYN ( Synchronous idle )という文字符号を2 個付加して送信します。このSYN は、00010110 というビット列を持ち、これにより同期をとります。

キャラクタ同期方式は、調歩同期方式に比べて付加する情報量が少なく、高速な通信に向きます。その反面、通信エラーが発生すると、メッセージ単位でデータを失うという欠点があります。

キャラクタ同期方式

フラグ同期方式

キャラクタ同期方式がSYN という文字を付加するのに対して、この方式では、フラグというビット列を付加する点が異なります。フラグは、01111110 というビットの並びです。このビットの並びをフラグパターンといいます。

文字データだけを送るなら問題ないが、画像や音声などを送ろうとすると、そのデータビット列の中に" 00010110 " というビット列が含まれていると、このビット列はSYN とみなされてしまい、うまく通信することができないという重要な問題があります。そこで、画像や音声など文字データ以外も送れるように、フラグというビット列を用いて同期をとるわけです。

フラグ同期方式では、送信するデータがない場合でも常にフラグを送り続けています。フラグと異なるビット列が表れたとき、つぎにフラグが表れるまでの間のビット列を、ひとつのまとまりのデータとみなすわけです。

フラグ同期方式

【同期方式】