文字列置換関数は、指定された文字列内の特定の文字列を他の文字列に置き換えてくれる関数です。
ここでは、REPLACE関数とSUBSTITUTE関数を紹介します。
REPLACE関数は、文字列内の特定の部分を新しい文字列に置き換える時に使用します。書式は以下の通りです。
「文字列」:置き換える対象の文字列、またはセル番地を指定します。
「開始位置」:先頭から数えて何番目の文字から置き換えるかを指定します。
「文字数」:文字列から置き換える、または削除する文字の数を指定します。
「置換文字列」:置き換える文字列を指定します。
例えば「=REPLACE("Hello World", 7, 5, "Excel")」とした場合、"Hello World"の"World"を"Excel"に置き換え、結果として「Hello Excel」を返します。このように、文字列の特定の位置の一部を置換するための関数です。
SUBSTITUTE関数は、対象とする文字列の特定文字を他の文字に置き換えてくれる関数です。REPLACE関数との違いは、文字の位置は関係なく、また特定文字が複数あっても対応できます。書式は以下の通りです。
「文字列」:置き換える対象の文字列、またはセル番地を指定します。
「検索文字列」:置き換えたい特定の文字列を指定します。
「置換文字列」:置き換える文字列を指定します。
「置換対象」:文字列の中に検索文字列が複数存在している場合、先頭から何番目の特定文字列を置き換えるかを数字で指定します。また、省略できますが、省略した場合は、検索文字列のすべてが置換文字列に置き換わります。
例えば、「=SUBSTITUTE("Hello Hello Hello", "Hello", "Hi", 2)」とした場合、"Hello Hello Hello"の2番目の"Hello"を"Hi"に置き換え、結果として「Hello Hi Hello”」を返します。置換対象を使用すると、特定の出現のみを置換できます。