UNIQUE関数は、一覧または範囲内のユニーク(一意) な値の一覧を返す関数です。これは、重複データを含むセル範囲から、一度しか出現しない値だけを抽出するのに便利です。書式は以下の通りです。
「配列」: 処理する元データの範囲を指定します。必須です。
「列の比較」: 縦方向の範囲で一意ならFALSEまたは省略、横方向の範囲で一意ならTRUE
「回数指定」: 通常の一意を取得するならFALSEまたは省略、1回だけ出現するデータだけ取得するならTRUE
第2引数の「列の比較」が分かりにくいので、上図で説明します。B列のデータから一意を抽出するUNIQUE関数は、セルD3に「=UNIQUE(B3:B9,FALSE)」と入力しています。縦方向に並んでいるデータを元に一意を抽出します。尚、ここではあえてFALSEとしていますが、省略できます。
セルE8には、G2からM2までの横並びのデータを元に一意を抽出している「=UNIQUE(G2:M2,TRUE)」を入力しています。第2引数をTRUEにすれば横方向のデータから一意を抽出します。
UNIQUE関数はスピル機能を利用する関数です。横並びを縦並びに、逆に縦並びを横並びにしたい時は、TRANSPOSE関数を使います。書式は以下の通りです。
引数の「配列」に、行列を入れ替えたいセル範囲を指定します。