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顧客情報クエリの作成2
抽出条件の設定(完全一致)
クエリで検索するために「抽出条件」を使用してみます。
① 作成しているクエリをデザインビューに切り替えて、[都道府県]フィールドの[抽出条件]行に「宮崎県」と入力します。
入力して確定すると引用符(")で囲まれます。[表示]ボタンをクリックし、データシートビューで確認します。
② 都道府県フィールドが「宮崎県」のレコードのみが表示されます。

③ SQLビューに切り替えます。[ホーム]タブの[表示]-[SQLビュー]を選択します。

Whereステートメントが追加されていることが確認できます。
Whereに続く部分は検索条件を記述します。完全一致の場合は等号(=)で指定します。
また、あいまいな指定をする場合はワイルドカード(*)を使用してLIKEで指定します。
例えば、顧客テーブル内の会社名フィールドから株式会社で始まる会社名だけを表示させる条件にするには、以下のように記述します。
Where (((顧客.会社名) Like “株式会社*”))
抽出条件の設定(AND検索)
2つ以上の条件をすべて満たす場合には、AND検索を行います。
デザインビューの「抽出条件」行の同じ行内に記述することで実現できます。
上図の抽出条件では、「NO」が3番以上で、かつ「都道府県」が「宮崎県」のレコードのみを表示します。

SQL文では以下のようになります。

抽出条件の設定(OR検索)
2つ以上の条件のいずれかを満たす場合には、OR検索を行います。
デザインビューの「抽出条件」行の異なる行に記述することで実現できます。
上図の抽出条件では、「市区郡」フィールドが「宮崎市」または「都城市」のレコードを表示します。

SQL文では以下のようになります。

パラメータクエリの設定
クエリを実行したときに、条件を指定する画面が表示され、ユーザが条件を入力することで、その条件で一致したレコードのみを表示することができます。
パラメータクエリを使用することで、作成するクエリの数を少なくし、柔軟な問い合わせが実現できます。
① クエリをデザインビューに切り替えて、「名前」フィールドの「抽出条件」行に、「[ 名前を入力してください:]」と入力します。
② [デザイン]タブの[結果]-[実行]ボタンをクリックします。「パラメータの入力」画面が表示されます。

③ 「ささき」と入力して、Enterキーを押します。

④ [名前]フィールドが「ささき」であるレコードのみが表示されます。

これでだいたいの選択クエリの使い方が理解できたでしょう。このクエリに「顧客クエリ」という名前を付けて保存します。
キーボードのF12キーを押して[名前を付けて保存]ダイアログボックスを表示させて、クエリ名を確定してください。

このセクションで作成したクエリは、1つのテーブルからフィールドを抜粋して作成しました。クエリの使い方としては、複数のテーブルから必要なフィールドだけを取り出し、クエリで集められたそれらレコードに対して条件を指定して、抽出する方法が良く利用されます。
レコードを複数のテーブルから取り出すようなフォームやレポートを作るのであれば、複数のテーブルを結合したクエリを作成して、そのクエリを基にしてフォーム、レポートを作成します。