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Excel

表示形式をマスターする

条件付き書式

Excelには、条件にあてはまる場合だけに有効な書式を指定できる『条件付き書式』機能があります。『表示形式』でも条件を満たすかどうかでセルの表示を切り替えらますが、条件付き書式を使うことで、より自由度の高い表示方法が実現できます。

範囲で書式を変更

売上がある数値以上に達した場合、またはある数値未満であった場合にセル内の書式を変えることができます。
シート「条件付き書式1」を選択し表示します。

550万以上であればセル内の数値を青色の太字に、400万未満であればセルの色を黄色になるように条件付き書式を設定しましょう。
セル範囲【C5:E8】を選択します。
メニュー《書式》を選択し、《条件付き書式》をクリックします。

《条件付き書式の設定》画面が表示されます。
《条件1(1)》の3つのテキストボックスを設定します。まず、1つ目は《セルの値が》であることを確認します。2つ目のテキストボックスの▼をクリックし、「次の値以上」を選択します。3つ目のテキストボックスに「5500」と入力します。
《書式》ボタンをクリックします。

《セルの書式設定》ダイアログボックスが表示されます。
《フォント》タブを選択し、《スタイル》は「太字」を選択します。
《色》の▼ボタンをクリックし、「青」を選択します。
《OK》ボタンをクリックします。

《条件付き書式の設定》画面に戻ります。
2つめの条件を設定します。
《追加》ボタンをクリックします。
左から「セルの値が」、「次の値より小さい」「4000」と設定します。
《書式》ボタンをクリックします。

《セルの書式設定》ダイアログボックスが表示されます。
《パターン》タブを選択し、黄色を選択します。
《OK》ボタンをクリックします。

《条件付き書式の設定》画面に戻ります。
《OK》ボタンをクリックします。
550万以上の数値には青色の太字の文字となり、400万未満の数値のセルの色に黄色が設定されます。

曜日を色分けする

土曜日は青、日曜日は赤の文字色を変えてみましょう。
シート「条件付き書式2」を選択し表示します。

セル範囲【B5:B19】の曜日のセルを選択します。
メニュー《書式》を選択し、《条件付き書式》をクリックします。
条件1の1つ目のテキストボックスの▼をクリックし、「数式が」を選択します。
2つ目のテキストボックスに以下の数式を入力します。

=WEEKDAY(B5)=1

《書式》ボタンをクリックして、フォントの色を「赤」を指定します。

次に、条件2を設定します。
《追加》ボタンをクリックし、1つ目のテキストボックスの▼をクリックし、「数式が」を選択します。
2つ目のテキストボックスに以下の数式を入力します。

=WEEKDAY(B5)=7

《書式》ボタンをクリックして、フォントの色を「青」を指定します。
すべてが設定できたのを確認して、《OK》ボタンをクリックします。

日曜日には赤、土曜日には青の文字色になります。図では、分かるように太字を設定しています。

ここで利用したWEEKDAY関数は、日付データを調べて、1~7の数値で曜日を示すものです。引数の種類を省略すると、日曜を「1」、土曜を「7」で表します。

表示形式は見る側にとって、とても分かりやすく、判断しやすい基準になります。上手に使いこなすことによって、内容を把握できるよう工夫することもExcelでは重要となります。ただ、あまり使いすぎて凝ったものにしてしまうと、逆に見づらい印象を与えてしまいます。なるべくシンプルに、表示を強調したいものだけに設定すると効果的です。
条件付き書式やセルの書式設定画面の表示形式を利用して、Excelの表を印象付けられるものにしましょう。