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VBA_Access

組み込み関数

プログラム言語では、ある値を引数として渡すと、決まった演算処理として結果を返すものを「関数」と呼びます。あらかじめVBAで用意されている関数を組み込み関数といいます。

関数はクエリやフォーム上でも利用できますが、プロシージャ内で使う場合は、たいてい関数の戻り値に適したデータ型の変数に、関数の結果を格納して使います。

◆ 入れ子構造の利用

いくつかの関数を使ってコードを記述する時に、入れ子構造で指定することで記述する内容が少なくなり便利となります。

例えば、以下のような記述をしたとします。

変数1=関数1
変数2=関数2(変数1)

関数1の結果を一度、変数1に格納します。そして、関数2の引数に変数1の値を指定して、その結果を変数2に格納する式です。これを次のように記述することが可能となります。

変数=関数2(関数1)

VBAの記述にまだ不慣れであれば、分割した記述の方が理解しやすいかもしれませんが、プログラミングはシンプルなほど、処理速度が向上しますので、意識しながら記述されることをお勧めします。


◆ 関数のヘルプ機能

関数の引数や機能を調べるには、ヘルプトピックを使います。VBA関数の一覧から、調べたい関数を選択すると解説が表示されます。

[F1]キーを押します。
[Access 2007開発者リファレンス]ウィンドウが表示されます。
[Visual Basic ランゲージリファレンス]をクリックします。

※ 2003以前は、[Microsoft Visual Basic Documentation]-[Visual Basic ランゲージリファレンス]-[関数]をクリックします。

メニューが表示され、[関数]をクリックします。そして、調べたい関数のアルファベットを選択して、その関数の解説を表示させます。

組み込み関数はたくさん用意されています。しかし、一般的に使用される関数は決まっています。ここでは、よく利用される関数を取り上げて解説します。