カラーの静止画像の情報量は、たとえば画像のサイズが720×480画素の場合で約1Mバイトになり、画像サイズの大きさに比例して情報量が増加します。
動画の場合は、1秒毎に30枚の静止画を記録するので、その情報量は膨大になります。そのまま保存するとCD-ROM1枚に、たった21秒の動画しか記録できないのです。
そこで、情報量を少なくする情報圧縮技術が必要になります。
圧縮と伸張
データを効率よく転送したり、記憶装置の空き容量を確保するために、データの量(ビット数)を圧縮すること。
また、データ圧縮処理とは、2つのプロセスをへて、入力されたデータ列をあるルールにのっとったデータ列に変換し出力することです。
圧縮したデータを元のデータに戻すことを伸張または、復元と呼びます。
代表的なデータ圧縮方式
- 1.ランレングス圧縮方式(Run-Length Encoding)
- 同一のビットパターンが連続しているデータ列で、それをビットパターンと連続する数におきかえる方式である。
- 2.ハフマン符号化(Huffman Coding)
- 頻繁にあらわれるデータを少ないビット数のデータでおきかえ、出現数の少ないデータを多いビット数のデータでおきかえることにより全体を圧縮する方法である。
- 3.JPEG方式
- ITUとISOが開発した圧縮方式で、基本的には損失のあるデータ圧縮である。
- 4.MPEG方式
- JPEG方式を利用して、さらにフレーム間圧縮を使った動画用の圧縮方式としてMPEGがある。
MPEG-1←VideoCD用、MPEG-2←放送メディア利用、MPEG-3、MPEG-4 - 5.Uuencode
- メールで添付ファイルを送る際に利用されるデータ圧縮。
- 6.MIME
- 現在の主流で、メールで添付ファイルを送る際に利用されるデータ圧縮。
【静止画と動画の情報量】