企業などで業務システム化しようとするさいに、どの業務からシステム化するか、どのくらいの期間でシステム化を進めるか、ということを計画することです。
システム企画では、経営戦略をどのようにシステムに反映して経営上、優位に立てるようにするかというシステム化構想を、システム化基本方針としてまとめます。
- システム化の対象となる業務を明確にする。
- 組織全体の中でシステムが果たす役割を明確にする。
- システム開発/導入に関する全体開発スケジュールを計画する。
- システムの開発プロジェクト体制を決める。
- プロジェクトに参加するメンバのスキル教育計画を立案する。
- システムの導入から廃棄までのライフサイクルを明確にする。
- ライフサイクル全体のコストを算出して、費用対効果を評価する。
- システム導入に伴うリスクを分析・評価する。
システム化計画
情報システム戦略に基づいたシステム化の構想とシステム化の基本方針を立案し、対象業務を分析して、各システムの開発順序や概算コスト、効果といったシステム化の全体像を明らかにします。
システムの導入には業務のどこからどこまでをシステムに反映させるのかを見極めておきます。適用範囲は大きいと使いこなせず、小さいと効果が出にくくなるため、最適な適用範囲を設定することが必要です。
開発するシステムの費用対効果の考慮も欠かせません。システム開発から運用に至るまで、効果に対して費用が掛かりすぎれば採算が取れないので、目標とする費用対効果は、常に評価する必要があります。
システム化計画の策定手順
- 課題の定義
- 調査・分析
- 適用範囲の検討
- スケジュールの検討
- 開発体制の検討
- 費用対効果の予測
- リスク分析
費用対効果
投資した資金に対して得られる利益の割合。ROI(Return On Investment)。
インターネット広告を利用した際、広告にかけたコストが、実施にどれだけの成果(商品販売、問い合わせや資料請求の獲得など)、および利益につながったのか、広告効果を明確にする為の指標です。
投資したコスト額を、その投資によって得られた利益で割って算出します。
リスク分析
何を(情報資産)、何から(脅威)、どのレベルで(リスクの大きさ、受容リスク)守るのかを検討することです。
リスク分析の手順
リスクの大きさ
リスクの大きさ=発生確率×被害の大きさで表されます。
あえて対処を行わない小さいリスクのことを受容リスクといいます。
【システム企画】