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13 名前の定義


Excelの名前の定義とは、セルやセル範囲にわかりやすい名前を付ける機能です。
名前の定義を使うと、数式や関数でセルを参照するときに、セル番地ではなく名前を使うことができます。これにより、数式が読みやすくなり、参照範囲の誤りも防ぐことができます。

名前の定義を使うことで、以下のようなメリットがあります。

  • 読みやすさ・分かりやすさの向上: 長い数式や複雑なセル範囲を、分かりやすい名前に置き換えることで、シートを理解しやすくなります。
  • 計算式の簡略化: 名前を付けることで、数式中に何度も同じセル範囲や値を入力する必要がなくなり、計算式を簡略化できます。
  • ミスの削減: セル範囲や値の名前を間違えることで発生する計算ミスを防ぐことができます。
  • メンテナンス性の向上: 名前を付けることで、数式やマクロのメンテナンス性が向上します。

名前を定義する際には、以下の注意点があります。

  • 名前は、半角英数字、アンダースコア (_)、ピリオド (.) 以外に使用できません。
  • 名前は、セル参照と同じように、先頭に文字 (英字、アンダースコア) を付ける必要があります。
  • 同じ名前を複数のセル範囲や数式に定義することはできません。
  • ブックを閉じる際に、名前の定義は保存されます。

名前を定義すると、その名前を数式の中で利用できます。例えば、セルA1に「点数」と付けて、セルB1に「=点数」と入力できます。結果は、セルA1と同じ値が返ってきます。
また、B2からE10まで数値が入力されている時に、B2からE10までのセル範囲に「売上」と名前を定義します。合計を求めたい時は、「=SUM(売上)」と書けると、何の合計なのかが数式を見て分かります。
数式内に名前を使えると、その数式をコピーしても名前なので範囲がズレることがないため、絶対参照と同じことが可能です。

名前の定義に関するショートカットキーがいくつかあります。リボンのボタンを使うより便利です。

  • Alt + F3 : 「名前ボックス」にフォーカスを移動
  • Ctrl + F3 : 「名前の管理」画面を表示
  • Ctrl + Alt + F3 : 「新しい名前」画面を表示
  • Ctrl + Shift + F3 : 「選択範囲から名前を作成」画面を表示
  • Ctrl + G : 「ジャンプ」画面が表示され、名前に移動できる
  • Shift + F3 : 「関数の挿入」画面を表示