オブジェクトは、さまざまな性質(要素)を持っています。
形状、サイズ、色などを設定する要素のことをプロパティと言います。プロパティはオブジェクトによっても異なりますし、あるオブジェクトに属するプロパティが他のオブジェクトには存在しないこともあります。
基本的な記述は「オブジェクト.プロパティ」となります。
例えば、Sheet1のセルA1を赤色で塗りつぶすには、下のとおり記述します。
Public Sub test()
Worksheets(1).Range("A1").Interior.ColorIndex = 3
End Sub
このVBAコードの意味は、Worksheetオブジェクトに属するRangeオブジェクト(A1のセル)のInteriorオブジェクトのColorIndexプロパティを「3(赤)」に設定するということになります。
プロパティとは、オブジェクトの性質を表し、その性質をどうするかは値として記述します。記述方法は、プロパティの右側に「=」を入力し、その値を数字や文字列で記述します。(例ではColorIndex=3となっている)
メソッドは、オブジェクトを操作するために用意されていて、プロパティと同様にオブジェクトごとに設定されています。プロパティがオブジェクトの外観、形状、動作形態などを設定するものに対して、メソッドはオブジェクトをコピーしたり、削除するなどオブジェクトを直接操作するものです。
基本的な記述は「オブジェクト.メソッド」となります。
例えば、セルA5の内容をセルB10にコピーするには下のように記述します。
Public Sub test()
Worksheets(1).Range("A5").Copy Range("B10")
End Sub
このVBAコードの意味は、Worksheetオブジェクトに属するRangeオブジェクト(A5のセル)をコピーして、それをセルB10に貼り付けるという意味になります。
コピー先をCopyメソッドの後ろに指定していますが、この指定を「引数」と呼びます。メソッドの多くは引数を使って、実行する際の条件を指定するようになっています。
プロパティもメソッドもオブジェクトによって異なります。代表的なものは覚えておく必要がありますが、ここではよく利用されるものを紹介しますので、各LESSONの中でプロパティとメソッドを覚えてもらえれば良いでしょう。