「ビジネス」、「データ」、「アプリケーション」、「テクノロジー」の4つの階層で整理することが多いです。
各階層の構成要素間の関係を明らかにすることで、組織のビジネス戦略を的確にIT戦略に結びつけ、またITの技術進歩が的確にビジネスに反映されるような仕組みを実現していきます。
業務の内容や業務フロー、情報の流れなどを体系化したアーキテクチャのことで、BAと呼ばれます。
説明 | 名称 |
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業務説明書 | 業務とシステム管理・運用体制や、最適化に向けた責任体制を明確化した文書。 |
DMM (機能構造図) |
業務を構成する各機能の3行×3列のマトリックスで整理し、業務システムの対象範囲を図式化したもの。 |
DFD | システム化されているかどうかに関係なく、最適化の対象となるすべての業務について、業務プロセスの流れを図式したもの。 |
WFA | システム化の対象となる業務プロセスにおいて、個々のデータが処理される組織や場所、順序を分かりやすく図式化したもの。 |
UML | 開発や仕様の決定の段階で使われる図を標準化した、モデリング用のビジュアル言語。 |
データの流れに着目し、必要な処理と情報の流れを洗い出すことで、その業務が浮き彫りにします。
オブジェクト指向プログラミングのシステム設計やシステム分析で用いられます。システムの分析結果や設計結果などを図で表す表記法です。
オブジェクト指向では、オブジェクトというソフトウエアの部品を組み合わせてシステムを構築します。このためオブジェクト指向でシステムを構築すると、システム開発の効率が高くなるとうメリットがあります。
ユースケース図 | システムの機能を表す。 |
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シーケンス図 | オブジェクトの関係を時間の流れで表す。 |
コラボレーション図 | オブジェクト間の相互作用を表す。 |
クラス図 | クラス間の関係を表す。 |
オブジェクト図 | オブジェクト間の関係を表す。 |
ステートチャート図 | オブジェクトの状態とその変化を表す。 |
アクティビティ図 | オブジェクトのアクティビティによる変化を表す。 |
コンポーネント図 | システムのコンポーネントを表す。 |
配置図 | システムの物理的な配置を表す。 |
記号 | 名称 | 役割 |
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人型 | アクター | システムに対するユーザの役割や、連携する外部システムなどを表す。 |
楕円 | ユースケース | アクターによるシステムの利用の仕方を表す。 |
直線 | 関連 | アクターとユースケースを結びつける実線のこと。 |
長方形 | オブジェクト | 開発対象となるシステムを表す。 |
・アクターは、サブジェクトの外側に配置します。
・ユースケースは、必ずサブジェクトの内側に配置します。
・アクターとユースケースを関連でつなぎます。
業務とシステムにおいて利用されるデータの内容、データ間の関連性を体系化したアーキテクチャのことです。DAと呼ばれます。
名称 | 説明 |
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情報体系整理図 | As-isモデルとしたDFDに含まれるデータをすべて洗い出し、データ間の関連、および構造を図式化したもの。 |
E-R図 | 人・もの・場所などの存在や概念を示す「エンティティ(実体)」とその実体間の関連を示すリレーションシップを使って、データ間の関連性を図式化したもの。 |
データ定義表 | 個々のデータの属性などの定義を一覧にして整理した表。 |
業務におけるデータの構造を、データ間の関連性でモデル化する手法で、リレーシナルデータベースを設計する際には必須です。
記号 | 名称 | 役割 |
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実体 (エンティティ) |
管理の対象となる物や人、業務、サービスなどのデータを表す。 (学生、講義、顧客、商品、社員) |
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関係 (リレーションシップ) |
エンティティの相互関係を表す。 (受講、受験、注文、借用、発送) |
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属性 (アトリビュート) |
エンティティの持つ特性、特徴などのデータを表す。 (住所、氏名、製品番号、単価、量) |
業務処理に最適なアプリケーションの形態を体系化したアーキテクチャのことです。AAと呼ばれます。
名称 | 説明 |
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情報システム関連図 | 情報システム間でやり取りされる情報の種類および方向を図式化したもの。 |
情報システム機能構成図 | 情報システム関連図から導き出された方向性をもとに、情報システムの組み込むべき機能の構成を図式化したもの。 |
実際に情報システムを構築する際に必要なハードウェア、ソフトウェア、ネットワークなどの技術を体系化したアーキテクチャのことです。TAと呼ばれます。