表を作成する中で、セルの内容を2つのセルに分けたい場面もあります。また、名簿などであれば年齢を求めたり、西暦を和暦に変えたい時があります。今回は、それらの術を紹介します。
Excel 2013バージョン以降から「フラッシュフィル機能」が搭載されました。この機能は、1つのセル内の文字列が特定の区切りで分かれている場合、その区切り位置を自動的に認識して、内容を分割してくれる機能です。
動画は「名前」を「姓」と「名」に分けて表示します。「名前」は半角スペースを挟んで姓と名が入力されていますので、区切り位置は半角スペースになります。
フラッシュフィル機能を使う場合は、あらかじめ最初の姓と名だけは手入力します。この手入力で、どこで分けるかをExcelに認識させます。フラッシュフィルは「データ」タブからも可能ですが、オートフィルでドラッグして、フィルオプションから「フラッシュフィル」を選択しても同じ結果になります。
フラッシュフィル機能を使える場面の例では、メールアドレスの「@」でアカウントとドメイン名を分割。郵便番号の「-」で3桁と4桁に分ける。日付の「/」で西暦年、月、日に分割なども可能です。昔は、LEFT関数、MID関数、RIGHT関数などを駆使して分割していましたが、このフラッシュフィル機能を使えば、誰でも簡単にできます。
年齢を求めてみたいのは誰しもあるのではないでしょうか。DATEDIF関数は開始日と終了日が分かれば、その期間の年数、月数、日数を求めることができます。但し、この関数はMicrosoft社の関数でないため、すべて手入力で関数を作ることになります。DATEDIF関数の書式は次のようになります。
=DATEDIF(開始日,終了日,単位)
引数の単位には、開始日から終了日までの年数を求めたい場合は「"y"」、月数なら「"m"」、そして日数であれば「"d"」と入力します。
例えば、1995年8月12日の生まれの人が本日まで何日経っているか(生きてきた日数)を求めるには、「=DATEDIF("1995/8/12",TODAY(),"d")」を入力します。
Excelでは日付表示の初期設定は西暦で表示されます。日本特有の和暦として表示したい場合は「表示形式」機能を使うことになります。
お馴染みの「セルの書式設定」ダイアログで設定をすることになるので、ショートカットキー「Ctrl + !
キー」を使います。
「分類」は「ユーザー定義」を指定し、「種類」の欄に以下のように記述します。
gggee.mm.dd
「g」は和暦の表示記号です。1つならアルファベット1文字(M,T,S,H)、2つなら漢字1文字(明,大,昭,平)、3つなら漢字2文字(明治,大正,昭和,平成)が表示されます。「e」が和暦の年数を表します。「m」は月を表します。2つ入力すると1桁の月の前に「0」が付きます。「d」は日にちを表します。2つ入力すると1桁の日の前に「0」が付きます
表示形式は是非とも押さえておきたい機能ですね。