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表作成テクニック集 <1>

Excelは表計算としての役割を持っているため、見やすいレイアウトなどを施す機能が用意されています。

一般的に表の上部にタイトルとなる文字列を表示させますが、このタイトル文字を表の横幅の中央に配置する場合、大体のテキスト・参考書では「セルを結合して中央揃え」ボタンを利用しているパターンが多いです。もちろん、オーソドックスな方法で初心者でも利用しやすいです。
しかし、このセルの結合が原因で列の入れ替えをすることができなくなります。

選択範囲内で中央

そこでお勧めしたいのが「選択範囲内で中央」という設定です。操作手順は、まず文字列を中央に置きたいセル範囲を選択します。
「セルの書式設定」ダイアログを表示させるため、[Ctrl]+[!]キーを押します。[!]キーは[半角/全角]キーの右の「1」のキーです。テンキーの「1」は不可なので、あえて[!]キーと書いています。

「セルの書式設定」ダイアログの「配置」タブを選択し、「横位置」を「選択範囲内で中央」に設定します。
文字に書式を付けたい場合は「フォント」タブを選択します。動画では「スタイル」を「太字」、「フォントサイズ」を「14」、「文字の色」を任意の色に指定します。そして、OKボタンを押します。
これでタイトルが表の真ん中に配置されていることが確認できます。動画ではこのタイトルはセルA1に入力されていることになります。B1からH1まではすべて単独セルの状態です。

ドラッグ操作で列の入れ替え

セルを結合していないため、列全体を入れ替えることができます。これはドラッグ操作で簡単にできます。
まず、入れ替えたい列全体を選択します。選択されている外枠(太い線)の上にマウスを移動させます。マウスカーソルが十字矢印状態になったら、Shiftキーを押しながら、入れ替えたい場所までドラッグします。行の入れ替えも同じ操作になります。Shiftキーを押しながらドラッグ操作するのがポイントです。

表内のデザインを変えてみましょう。データの偶数行のセルに色を設定することで、データが見やすくなります。これは「条件付き書式」を使うことで、表の行の途中で行の挿入・削除を行っても自動的にデザインが調整されます。

キー操作でセル選択

まず、表内の見出し行以外のデータをすべて選択します。この時、マウスでドラッグする方法より簡単な選択をやってみましょう。
最初にデータの左上端セルを選択します。動画ではセルA3です。A3を選択したら、[Ctrl]と[Shift]を押しながら[→]方向キーを叩きます。これで横方向のデータがすべて選択されます。
続けて、[Ctrl]と[Shift]を押しながら[↓]方向キーを叩きます。これで表の最下行まで選択されます。これらショートカットキーは大きな表ほど役に立ちます。

条件付き書式で行を見やすく

条件付き書式を設定します。[ホーム]タブの「条件付き書式」ボタンをクリックして「新しいルール」を選択します。
「ルールの種類」の一覧から「数式を使用して・・・」を選択します。これは、条件式を数式で作る意味になります。この数式の結果は論理式の「真偽値」です。つまり、設定した数式が「真」であれば、設定した書式を有効にします。
下のテキストボックスに数式を入力します。

=MOD(ROW(),2)=0

MOD関数の書式は「=MOD(数値,除数)」となり、数値を除数で割った余りを返します。入力した数式の条件では「行番号の数値を2で割った余りが0」であればとなります。偶数値を2で割れば必ず余りは0になり、奇数値は1になります。

あとは、任意の塗りつぶしの書式を設定して条件付き書式を確定します。

この条件付き書式は、いろいろな場面で活用すれば、表も見やすく、分かりやすくなる効果てき面の機能です。是非、活用されることをお勧めします。