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宛名ラベル:レポートの作成
レポートは、印刷機能を提供するオブジェクトです。
印刷のレイアウトや、印刷したいフィールドを自由に決めることができます。また、レポート上での集計なども可能です。
宛名ラベルの作成
顧客に送付状を送るための宛名ラベルの作成をします。
① まず、基となるテーブル[顧客]を選択します。そして、[作成]タブを選択し、[レポート]-[宛名ラベル]ボタンをクリックします。
② 「宛名ラベルウィザード」ウィンドウが表示されます。
ラベルの種類を指定します。メーカーは「Kokuyo」を選択します。製品番号は、「Kokuyo 2163」を選択します。
[次へ]ボタンをクリックします。

③ ラベルに印字する文字スタイルを指定します。それぞれ任意の設定をするか、下図を参考に設定します。
[次へ]ボタンをクリックします。

④ ラベルに印字するフィールドの選択とレイアウトを設定します。
1行目には、「郵便番号」、2行目には「都道府県」「市区郡」3行目に「住所」、4行目に「名前」を挿入します。
「名前」フィールドを挿入する前に、スペース(空白)を入れます。また、敬称「様」を入力します。
[次へ]ボタンをクリックします。

⑤ ラベルに印刷する順番を指定します。ここでは、「NO」フィールドを基準に並べ替えを行います。
「NO」を右側に移動します。[次へ]ボタンをクリックします。

⑥ レポート名を指定します。
「顧客 宛名ラベル」と入力して、[完了]ボタンをクリックします。

⑦ 宛名ラベルが作成されます。
きれいに表示されていることもありますが、宛名ラベルによっては余白が少なすぎる場合もあります。
通常、大き目の余白が設定されていますが、プリンタによっては余白の部分に印刷できる、できないという機種に分かれますので、これが通常のプリンタの設定によって印字表示が異なる場合があります。
印刷プレビューで確認すると、郵便番号に横棒「‐」が表示されていません。通常の郵便番号の表示するのあれば、編集する必要があります。
レポートの編集
郵便番号の表示形式に変更します。
① 作成したレポートをデザインビューにします。Accessの右下のデザインビューボタンをクリックします。
② [詳細]セクションの「郵便番号」の表示部分をクリックします。①
※デザインビューで表示すると、「Trim」と「&」が記述されていることが確認できます。Trimは、空白を除く関数です。「都道府県」フィールドのフィールドサイズを「20」に設定していますが、半角で10文字の都道府県名はありませんので、常に都道府県名の後には空白が存在します。Trimは、文字列から空白を取り除くので、続けて「市区郡」名が表示されることになります。
「&」は、文字列をつなぐための識別子で、空白+名前+様のようにつなげて表示します。
[レポート デザインツール]-[デザイン]タブを選択②して、[ツール]-[プロパティシート]ボタン②をクリックします。
[プロパティシート]の[データ]タブを選択し、[定型入力]プロパティを選択し、右側のビルドボタン③をクリックします。
③ [定型入力ウィザード]ウィンドウが表示されます。
一覧から「郵便番号」を選択して、[完了]ボタンをクリックします。

④ [定型入力]プロパティのテキストボックスに「000\-0000;;_」と表示されていることを確認します。
プロパティ画面を閉じます。

⑤ 「顧客 宛名ラベル」レポートを印刷プレビューに切り替えます。(下図)
郵便番号内に「‐」が表示されていることを確認します。
以上、Accessの基本的な扱い方を見てきました。データベースを作りこんでいくと、どこかで躓くことがあります。
よくある原因は、Accessでの基本的な取り扱い、各オブジェクトの概念を忘れていることです。基本的な知識をしっかりと見につけておきましょう。