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マクロの作成2
F売上メインフォームの編集(続き)
引き続き、[F売上メイン]フォームの編集を行ないます。
フォームヘッダーの編集
フォームのタイトルを作成して、その右側に抽出用の[コンボボックス]コントロールを追加します。また、タイトルの左側にはイラストなどを置いてデザインすると操作画面の印象を与えられます。
① [フォームヘッダー]セクションを垂直ルーラーの「2」を目安にして高さを広げます。
ラベルの配置を少し右側にずらして、フォントサイズは「20」、文字色を変更します。文字色はお好みにしてください。
② タイトルの左側にイラストを貼り付けます。WordやExcelなどからクリックアートをコピー、貼り付けると簡単に挿入できます。
※ 写真やイラストの挿入は、[コントロール]-[イメージ]ボタンを使って挿入します。適当なものがなければ、イラストは挿入しなくてもかまいません。あくまでも、見栄え効果の有無になります。
③ [フォームヘッダー]セクションの右側にコンボボックスを作成します。
[フォームデザインツール]-[デザイン]タブを選択し、[コントロール]-[コンボボックス]ボタンをクリックして、[フォームヘッダー]セクションの右側でクリックします。ラベルの標題は「売上日で抽出」と書き換えます。
※ コンボボックスは少し幅を狭くし、ラベルはコンボボックスに近づけて配置します。また、文字は「右揃え」を設定して、コンボボックスに近づけておきます。
④ コンボボックスで表示される一覧を設定します。
[非連結]コンボボックスのプロパティシートを開きます。
⑤ [すべて]タブを選択します。[名前]プロパティに「抽出」と入力します。
※ 文字以外の記号はすべて半角入力で記述します。
※「名前」プロパティとは、そのコントロール自体の名称です。マクロなどを割り当てる場合、分かりやすい名前を設定しておくと、割り当ての時に指定しやすくなります。また、コントロール間で計算を行なう場合も名前を利用しますので、必ず名前を付けておきます。それ以外であれば、既定のままでも構いません。
⑥ 次に、[データ]タブを選択して、[値集合タイプ]プロパティに、「値リスト」を設定します。[値集合ソース]プロパティに「"すべて";"今日";"今週";"先週";"今月";"先月"」と入力します。入力の際、セミコロンとダブルクォーテーションマークは半角入力が必須です。
⑦ フォームビューに切り替えて、コンボボックスの▼ボタンをクリックして、一覧表示されるかを確認します。
また、タイトルやイラストなどのレイアウトも確認して、おかしな箇所は修正をしておきます。
これで、[F売上メイン]フォームに必要なボタン類やデザインは完了しました。
作成したボタンにマクロを割り当てていきます。さらに、まだ作成していないマクロも作って、操作対象となるコマンドボタン、そしてコンボボックスのイベントに割り当てていきます。
マクロの割り当て
前回作成したマクロを、[F売上メイン]フォーム内のコマンドボタンに割り当てます。割り当ては、マクロを割り当てるコントロールのプロパティウィンドウの[イベント]タブで設定します。
① [F売上メイン]フォームをデザインビューで開き、「顧客情報の追加と削除」ラベルの左側にあるコマンドボタンのプロパティシートを表示させます。
② [イベント]タブを選択します。[クリック時]プロパティをクリックして、▼ボタンを押して表示される一覧から「M売上メイン用.顧客情報の追加削除」を選択します。
③ 次に、そのままの状態で「商品情報の追加と削除」のコマンドボタンを選択すると、そのプロパティシートに切り替わります。
[クリック時]プロパティを「M売上メイン用.商品情報の追加削除」に設定します。
④ プロパティ画面を閉じて、フォームビューに切り替えます。
「顧客情報の追加と削除」の左側のコマンドボタンをクリックします。(下図)
⑤ [F新規顧客情報の追加]フォームが表示されます。
⑥ [F新規顧客情報の追加]フォームを閉じて、「商品情報の追加と削除」のコマンドボタンもクリックして、正しく表示されるかを確認します。
このように、マクロは操作するコントロールのイベントに割り当てることによって、自動操作が実現できます。
ここまでマクロの作成とイベントへの割り当て作業を行なってきました。
簡潔に手順を説明すると以下のようになります。
- 必要なマクロを作成する。
- フォームやレポートにマクロを割り当てるためのコントロールを作成する。
- コントロールのイベントに作成しているマクロを割り当てる。
手順の順番は問われません。ただし、レポートは印刷表示なので、コマンドボタンを配置することはできません。一般的にレポートで利用される動作は、レポート名を指定して開く、条件を満たしているレコードのみを表示させてレポートを開く、レポートの閉じるボタンをクリックした時の処理などが利用されます。