Word文書を呼び出す
既存のWord文書を呼び出し方は、いくつかありますが、最も基本的な操作で行ってみます。
まず、[Officeボタン](①)をクリックして、[開く](②)をクリックします。
[ファイルを開く]ダイアログボックスウィンドウが表示されます。開きたい文書のある場所を指定して、ファイル名を選択(①)して、[開く]ボタン(②)をクリックします。ここでは、[ドキュメント]フォルダ内にある「練習」を開きます。
タイトルバーに開きたいファイル名が表示されていれば、正しくWord文書が呼び出されたことになります。2007バージョンになってから[Officeボタン]をクリックしたときに、右側にこれまで開いたことのあるファイル名が履歴として表示されます。一番上から最近扱ったファイル名が表示されますので、その履歴から選択しても文書ファイルが開きます。
文字入力
開いたファイルの2行目から文書を入力していきます。1行目の最後にカーソルを置き、Enterキーを押すと改行されます。Enterキーは確定と改行の2つの役目があります。
2行目にカーソルが移動したら、「なつはとてもあつい。」と入力します。
そして、スペースキーを1回押します。「夏はとても暑い。」と変換されます。このとき、文字に下線が引かれていることを確認します。
もし、漢字の変換が間違っていれば、下線が表示されている状態で修正します。漢字変換に間違いがなければEnterキーで確定します。
変換の間違いを修正する
漢字の変換が間違っているときの修正を行います。
入力の際に、漢字の変換を間違ったり、文字足らずや多く文字を入力した場合の対処方法をご紹介します。
文字入力の途中で変換ミスに気づいた時
「なつはとてもあつい。」と入力して、変換した時「夏はとても厚い。」と漢字の変換が間違ってしまっているとします。
その時、下線の状態を見ると、先頭の「夏は」に太い下線があります。太い下線は、現在修正可能なことを表していますので、修正したい箇所に太い下線が移動すれば良いことになります。ここでは、「厚い」という漢字を正しく変換したいので、右向き矢印キーを2回押して、「厚い」という文字を太い下線にします。
そして、スペースキーを押すと、漢字の候補が表示されます。正しい漢字を選択して、Enterキーを押します。
正しく漢字が確定されていることを確認します。
入力確定の前に漢字変換の間違いに気が付いた時は、下線の状態を確認して、変換の対象となる文節に太い下線を移動させることがポイントとなります。
変換直後に文字入力のミスに気づいた時
変換したらおかしな表現となったときの修正方法を説明します。
「夏はとても暑い。」と書いたつもりなのに、変換したら「夏はとても扱い。」となってしまったとします。
これは、「あつい」が「あつかい」と入力をミスしてしまったことが原因であることが分かります。「あつかい」の「か」を削除すれば解決するので、以下の手順で修正します。
まず、変換がおかしいことに気がついたら、Escキーを2回押します。すると、文章がすべてひらがなになり、下線が点線の状態であることを確認します。方向キーで「か」の隣にカーソルを置いて、BackSpaceキーまたはDeleteキーを使って「か」を削除します。
削除したらスペースキーを押すと、正しく漢字が変換されていることを確認して、再度Enterキーを押して確定します。
変換直後に文字の多さ、または文字の少なさによって誤って変換されたり、文章がおかしいことに気が付いた時は、Escキーですべてをひらがなに戻して、削除したい、または文字を足したい箇所にカーソルを移動して修正することがポイントです。
確定後の修正
漢字変換の間違いに気がつかなくて、確定した後に気がつくことがあります。
例えば、漢字に変換して、「夏はとても厚い。」で確定してしまったとします。
このような場合の修正は、再変換したい文字にカーソルを移動させます。カーソルは、再変換したい文字の中に移動すると変換場所の間違いを回避できます。
[変換]キーを押すと、漢字の候補が表示されますので、正しい漢字を選んで確定します。
文章を確定した後に漢字の間違いに気が付いた時は、再変換したい文字列の中にカーソルを移動させて[変換]キーを押すことで漢字候補が表示されます。ポイントは、修正文字にカーソルを置いて、変換キーを押して再変換することです。
カタカナ/アルファベット/数字/記号の入力
文書作成では、ひらがなと漢字を使う以外にカタカナやアルファベットで表現する単語、そして数字などもあります。また、ワンポイントとして記号を使うことも多いです。これらを入力するにも"変換"という手段で行ないますが、効率的な方法があります。
カタカナ変換
一般的にカタカナで表現する名詞は、変換直後カタカナになります。しかし、カタカナで普段表現しない文字をカタカナにするときもあります。その時は、F7キー、F8キーを使います。F7キーは「全角カタカナ」、F8キーは「半角カタカナ」に変換できます。
例えば、人の名前を入力します。まだ確定をしない状態で、F7キーを押すと全角カタカナになります。また、F8キーを押すと半角カタカナになります。入力する文字をカタカナ文字にしたい場合は、F7とF8キーを使うと便利です。
アルファベット変換
次に、アルファベットに変換するには、F9キーとF10キーを使います。入力したひらがな文字がアルファベットになりますので、英語になるわけではありません。一般的には、日本人の名前をアルファベットにしたいときには便利です。
F9キーは、全角アルファベット、F10キーは半角アルファベットに変換します。さらに、アルファベットへの変換では、小文字、大文字、頭文字だけ大文字に変換できます。例えば、名前を入力し、F9キーを1回押すと、全角小文字のアルファベットに変換されます。再度F9キーを押すと、全角大文字のアルファベットになり、さらにF9キーを押すと、頭文字だけ大文字のアルファベットに変換されます。後は、F9キーを叩くたびに、小文字、大文字、頭文字だけというように回ります。
F10キーも同様に押すたびに、半角小文字アルファベット、半角大文字アルファベット、頭文字だけ大文字のアルファベットに変換されます。
記号の入力と変換
記号を入力したいとき、キーボードのキーに表記されている記号であれば、キーを押して使います。ただし、記号のマークはキーの上部に表記されていますので、通常はShiftキーと組み合わます。
例えば、「%」記号であれば、Shiftキー+5キーとなります。
しかし、「▲」や「□」のような記号はキーに割り当てられていません。「▲」という記号は「さんかく」と入力して変換すると候補一覧で表示されます。「□」であれば「しかく」で変換します。
記号をそのまま表現したひらがなで変換すると意図する記号の入力ができます。でも、「¶」記号はどのように入力すれば出てくるか分からない場合があります。その場合は「きごう」と入力するとでてきます。単位であれば「たんい」、括弧の種類であれば「かっこ」と入力して変換するとさまざまな類の括弧記号が表示されます。
文書の読み出し(開く)は、以前のバージョンと同様に「開く」から行ないます。文章作りである文字の入力も、これまでどおりの作業となるので基本はまったく変わりません。まだ、文字入力のポイントをご存知でない方は、入力のコツを抑えておくと無駄な労力を使わないで済みます。